日本理学療法士として働いていると、毎年必ず悩まされるのが協会費の支払いではないでしょうか。
日本理学療法士協会の年会費に加え、所属する都道府県士会の会費も必要となり、地域によっては合計で2万円前後になることもあります。
手取り350万円のリハビリ職にとって、2万円は日給以上の費用になります。
さて、その価値はあるのでしょうか?
年間2万円=身近な出費でいうと?
① スマホ代で例えると
• 月1,700円弱
→ 格安SIM1回線分
→ サブ回線を1年持てる金額
② サブスクで例えると
• Netflix(スタンダード)約1,500円 × 12ヶ月
• Spotify(個人)約1,000円 × 12ヶ月
→ 動画+音楽サブスクを1年分払える
③ 食費で例えると
• コンビニランチ 500円 × 40回
→ 約2か月分の昼食
• カフェ代 600円 × 33回
→ 週1カフェを8か月
「今年は忙しくて研修会に参加できそうにない」
「制度が変わって、正直モチベーションが下がっている」
そんな理由から、退会や休会を考え始める方も少なくありません。
そこで今回は、日本理学療法士協会の休会制度と退会制度の違いを中心に、会員でいるメリットも含めて整理してみたいと思います。
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日本理学療法士協会に所属するメリットとは?
まず前提として、日本理学療法士協会に所属することで得られる主な利点を確認しておきましょう。
① 研修会・講習会を会員価格で受講できる
協会主催の研修会や理学療法士講習会は、数千円程度で受講できるものが多く、非会員と比べると費用面のメリットは非常に大きいです。
年間に複数回参加する方であれば、会費分を十分に回収できるケースも珍しくありません。
② 学会発表時の負担が軽い
日本理学療法士協会に未加入の場合、学会で演題登録を行う際に1万円程度の登録料が必要になります。
研究発表を予定している方にとっては、会員であること自体が経済的な利点になります。
③ 学術誌・福利厚生・保険制度
協会からは「理学療法学」や英文誌が定期的に届きます。
また、クラブオフによる福利厚生サービスや、理学療法士賠償責任保険への加入制度が整っている点も見逃せません。
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日本理学療法士協会の「休会制度」とは?
次に、今回のテーマである休会制度について見ていきます。
休会は一時的に協会員の資格を停止する制度で、期間は1年間と定められています。
休会期間は毎年4月1日から翌年3月31日までです。
休会中の特徴
• 年会費の支払いは不要
• 研修会割引や学会関連の会員特典は利用不可
• 賠償責任保険は適用外
つまり、「協会員としての恩恵は受けられないが、費用も発生しない」という状態になります。
なお、休会は1年限りではなく、条件を満たせば継続も可能です。
申請期間は毎年1月1日〜3月31日までと決まっているため、検討している方は早めの対応が必要です。
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休会と退会は何が違うのか?
「特典が使えないなら、いったん退会しても同じでは?」
そう考える方もいるかもしれません。
しかし、休会と退会では扱いが大きく異なります。
退会した場合の注意点
• 再入会時に入会金5,000円が必要
• 新人教育プログラムや生涯学習基礎プログラムは再履修
• 認定理学療法士・専門理学療法士の資格が失効
• 会員番号がリセットされる
これまで積み重ねてきた研修実績や資格が、すべて無効になってしまう点は大きなデメリットです。
一方、休会であれば、これまでの履歴や資格は保持されたままです。
活動を一時的に止めたいだけの場合、退会を選ぶ理由はほとんどありません。
可処分所得が増えにくい今の時代、
支出を減らすだけでなく「税金を最適化する視点」も欠かせません。
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退会を考えている方へ伝えたいこと
近年の協会の方針や制度変更、政治的な動きに不満を感じている方も多いでしょう。
実際、「もう協会には期待できない」と感じる場面があるのも事実です。
ただし、感情的に退会してしまうと、後から取り返しのつかない不利益が生じる可能性があります。
将来的に再び研修や資格取得を考える可能性が少しでもあるなら、休会という選択肢を強くおすすめします。
来年度の診療報酬改定。そして、その次の年の介護報酬改定でリハ職の処遇は更に下がると予想されます。
例え、リハ予算が維持されたとしても、リハビリ職の総数は約30万人。更に毎年1.5万人が純増していくなか、約5%の人数純増を超えるリハ予算の増加がないと、一人一人の収入(手取り)増加は得られません。
理学療法士協会を含むリハ3協会(pt・ot・st)が定年者数を下回る供給の必要性に声を上げれるか?
つまり、リハビリ養成校の入学定員を九割削減する事の必要性を会員・国民・国(国会議員)にしっかり伝えていく行動を示すか?が協会加入 維持 OR 退会 を考える重要項目になりそうです。
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まとめ|休会制度を賢く使おう
日本理学療法士協会の休会制度は、意外と知られていませんが、
「今年は活動できない」「会費を抑えたい」という方にとって非常に有用な制度です。
• 協会費を支払わずに済む
• これまでの実績を保持できる
• 再開時のハードルが低い
ただし、休会中は賠償責任保険が適用されない点には注意が必要です。
制度を正しく理解し、無理なく・無駄なく協会と付き合っていくことが、長く理学療法士として活動するための現実的な選択ではないでしょうか。
※理学療法士協会の会員規則は毎年のように変更されています。
休会・退会される際は最新の情報を必ず確認して行ってください。

