「眠れない夜は羊を数えなさい」。
誰もが一度は聞いたことのある言い伝えですが、本当に羊を数えると眠くなるのでしょうか?
この記事では、この有名な睡眠法について、心理学・脳科学の視点から科学的に検証していきます。
結論から言うと、効果がある人と、逆効果になる人がいるのが実情です。
なぜそんな違いが生まれるのか、順番に見ていきましょう。
Does Counting Sheep Really Help You Fall Asleep?
“Count sheep when you can’t sleep” is a phrase almost everyone has heard. But does this traditional advice actually work? From the perspectives of psychology and neuroscience, the answer is mixed.
Counting sheep is a simple, repetitive mental task with low stimulation. For some people, this monotony helps calm the brain, activate the parasympathetic nervous system, and reduce intrusive thoughts such as worries about work or relationships. In this sense, counting sheep can function similarly to basic meditation and promote relaxation.
However, for others, the method has the opposite effect. Actively counting numbers can stimulate memory and calculation processes, increasing mental arousal rather than reducing it. This is especially true for people who tend to overthink or focus too carefully on details. In addition, if sheep are not a familiar or comforting image, the brain may struggle to relax.
A sleep study conducted in the UK in 2002 found that participants who counted sheep took longer to fall asleep than those who imagined calming scenes such as beaches or forests.
In conclusion, counting sheep may help some people, but it is not universally effective. Finding a personally relaxing image or routine is far more important for better sleep.
羊を数える睡眠法の由来とは?
羊を数える習慣は、主に英語圏で生まれたと言われています。
英語の「sheep(羊)」は発音が柔らかく、
「one sheep, two sheep…」と単調に繰り返すことで、心を落ち着かせる目的がありました。
また、昔の牧羊民が夜に羊を囲いへ戻す様子を思い浮かべることで、
安心感を得られたことも由来の一つとされています。
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科学的に見た「眠くなる理由」
① 単調な作業が脳をリラックスさせる
心理学的に見ると、羊を数える行為は
刺激が少なく、単調な認知作業です。
このような作業を続けると、脳は次第に覚醒レベルを下げ、
副交感神経が優位になります。
その結果、心拍数や呼吸が落ち着き、眠気が生じやすくなるのです。
② 雑念を遮断する「注意の固定効果」
眠れない原因の多くは、
• 明日の仕事
• 人間関係
• スマホやSNSの情報
といった雑念です。
羊を数えることで、意識が一つのことに集中し、
余計な思考が入りにくくなる効果があります。
これは瞑想に近い状態とも言えます。
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しかし「逆効果」になるケースもある
実は、羊を数えることでかえって眠れなくなる人も少なくありません。
① 数を数える行為が脳を活性化する
「次は何匹だっけ?」
「今いくつまで数えた?」
こうした思考が生まれると、
脳は計算・記憶モードに入り、逆に覚醒してしまいます。
特に真面目な人や、考えすぎる傾向がある人は要注意です。
② 羊に興味がないとイメージできない
羊に馴染みがない人の場合、
映像としてうまく想像できず、
脳がリラックス状態に入りにくくなります。
研究でも、自分にとって心地よいイメージの方が、
睡眠効果は高いとされています。
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実験・研究結果はどうなっている?
2002年、イギリスで行われた睡眠研究では、
羊を数えるグループと、リラックスした情景を想像するグループを比較しました。
その結果、
羊を数えたグループは入眠まで平均20分以上かかった
という報告があります。
一方、
「海辺」「森」「静かな風景」を想像したグループは、
より早く眠りについたとされています。
つまり、羊を数える方法は万人向けではないのです。
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科学的におすすめな代替方法
もし羊を数えて眠れない場合、以下の方法がおすすめです。
• ゆっくりと深呼吸する(4秒吸って6秒吐く)
• 波の音や雨音などの環境音を聞く
• 「好きな場所」を頭の中で映像化する
• 数を数えるなら、呼吸の回数を数える
これらは脳を計算モードにせず、
自然にリラックス状態へ導いてくれます。
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結論|羊を数えると眠くなるのか?
結論として、
羊を数えると眠くなるかどうかは人による、が科学的な答えです。
• 単調作業でリラックスできる人 → 効果あり
• 考え込んでしまう人 → 逆効果
大切なのは、「羊」にこだわらず、
自分が安心できるイメージや方法を見つけること。
眠れない夜は、あなたなりの“羊”を探してみてください 🐑
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